
株式会社フレアスは、2000年に創業し、2026年で創業25周年を迎える企業です。介護・医療分野において、寝たきりや歩行困難な重症の高齢者を対象とした在宅鍼灸マッサージを事業の柱としています。 サービスの付加価値を支えているのは、国家資格を持つ専門職による質の高い施術者のネットワークです。病院に通院できない方々の自宅や老人ホームへ直接訪問し、現場で施術を行う機動力を備えています。 あん摩マッサージ指圧師は国家資格が必要な専門職であり、参入障壁が高いことも強みです。現在、同社は訪問マッサージ業界において12%のシェアを持ち、業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。 顧客層は、BtoC(個人利用者)とBtoB(老人ホームなどの介護施設)の両面です。強力な営業部隊が全国の老人ホームやケアマネジャーに直接アプローチし、利用者とのマッチングを図っています。提携している介護施設に対しては、入居者の生活の質向上を目的としたサービス提供を行っています。 収益の仕組みは、医療保険(健康保険)制度に基づく療養費支給の枠組みによって成り立っています。医療上の必要性が認められた利用者が施術を受けた場合、費用の一部を自己負担金(1割から3割)として支払い、残りは保険者から療養費として支給されます。これにより、利用者の負担を抑えながら、継続的なサービス提供が可能となっています。 利用者からの直接的な課金に過度に依存せず、制度に基づく療養費を収益の基盤とすることで、見通しの立てやすいストック型の収益モデルを形成しています。 国家資格を持つ按摩マッサージ指圧師は日本全体で約10万人いますが、その中で当社には1,500人が在籍しており、これは業界最大規模です。無資格のリラクゼーション業界とは一線を画し、医療保険が適用される専門性の高いサービスを提供しています。広告規制がある一方で、健康保険という参入障壁に守られた事業領域で確固たる地位を築いています。

フレアスの主力サービスは「在宅鍼灸マッサージ」です。自力での通院が困難な方のご自宅や介護施設等に、あん摩マッサージ指圧師(国家資格)を持つ施術者が訪問しマッサージを提供します。事業所の体制によっては、鍼灸(はり・きゅう)にも対応しています。年間約120万回の訪問を実施し、約1万5千人の利用者にサービスをお届けしています。 脳梗塞の後遺症や認知症などにより外出が困難な高齢者に対し、国家資格を持つ施術者が自宅や施設へ直接訪問し、マッサージやリハビリを提供しています。これにより、利用者の痛みの緩和や生活の質(QOL)の向上を実現し、ご家族や施設運営者からも高い信頼を得ています。また、利用者の自己負担が比較的低く抑えられているため、病院に通うことが難しい方にとっても、利用しやすいサービスとなっています。 また、在宅生活をトータルで支えるため、看護師や理学療法士が専門的なケアを行う訪問看護や、日々の暮らしを介助する訪問介護サービスも提供しています。地域密着型の「小規模多機能型居宅介護」では、通い・泊まり・訪問の機能を柔軟に組み合わせ、24時間365日体制で途切れることのない包括的なケアを実現しています。 導入のプロセスは、ケアマネジャーや医師からの紹介に加え、営業部隊による直接的な提案、利用者本人やご家族からの問い合わせなど、多様な経路で構成されています。複数の接点を持つことで、利用者の状況に応じた導入が可能となっています。 運用面の特徴としては、全国規模のネットワークを活かし、転居後も同じサービスを継続して受けられる体制を整えている点が挙げられます。利用者の生活環境が変わっても、ケアが途切れにくい仕組みを構築しています。 また、同社は人材面でも特徴的な取り組みを行っています。2024年には障がい者雇用率ランキングで1位を獲得しており、特に視覚障がいを持つあん摩マッサージ指圧師が活躍できる環境づくりに力を入れています。音声読み上げ機能付きタブレット端末の貸与や、盲学校への積極的なリクルーティングを通じて、社会的責任と事業成長の両立を図っています。

フレアスは在宅医療の未来を担う存在として、事業の拡張と社会的価値の創出を両立させながら、持続的な成長を目指しています。 その背景には、事業を通じて日々向き合ってきた、在宅療養を取り巻く現場の切実な課題があります。フレアスは通院が困難な高齢者の自宅や施設を訪問し、在宅での療養生活を支える医療・介護サービスを長年にわたり提供してきました。現場では回復期だけでなく、人生の最期に近い時間に寄り添う場面も少なくありません。 高齢化の進行や病床不足を背景に、医療の提供場所が病院から在宅・施設へと移行する中で、「どこで、どのように最期を迎えるか」を選べない人が増えているという現実に、日々向き合っています。 こうした待ったなしの社会課題を前にして、フレアスは「看取り難民ゼロ」というビジョンを掲げました。寝たきりや重症の高齢者であっても、住み慣れた自宅や施設で、尊厳ある療養生活を送れる社会の実現を目指しています。 社名の「フレアス」は、「ふれあい」と「明日」を組み合わせた造語です。創業以来大切にしてきた「支えあう心」や「人と人とのふれあい」を継承しながら、明日に向かってその営みを広げていくという想いが込められています。 市場内で目指す立ち位置は、在宅医療のリーディングカンパニーです。公開情報によれば、在宅マッサージ業界で初めて、そして唯一の上場企業として、業界全体の質の向上と発展を牽引する責任を担っています。